ふじや@三芳町で蕎麦「やさい天もりそば」
2017年8月夕方、埼玉県三芳町の蕎麦屋「ふじや」に行ってきました。
お店は、鶴瀬駅から徒歩25分ほどの立地です。
駐車場は、お店の前の道を西に30mほど進んだ左手の駐車場の中に数台分あります。
やさい天もりそば 950円 3.6
普通の盛り蕎麦は650円ですが野菜天盛りが300円しか違わないので野菜天盛り蕎麦に。
まずは、蕎麦の生地を揚げたものがチョロっと出てくるので、これを摘んで蕎麦を待ちます。
出てきてビックリ!これ1000円以下の野菜天盛り蕎麦ですからね。
正直なところ+300円の野菜天は2,3品がいいところだろうと思っていたのでビックリです。
こんなの野菜天付けなきゃ損ではないか!!
蕎麦は田舎蕎麦でぶっといものですが、辛汁を入れる蕎麦猪口もお椀並みのサイズです。
その辛汁ですが、鰹の出汁もしっかり感じるものですが、結構甘味も目立つ大味目なものでした。薬味はワサビとネギが付いています。何故か漬物とカリカリ梅も。
蕎麦は超個性的!色が濃くて、挽きぐるみになって星が無数に散らばり、とにかく太い。
完全な田舎蕎麦スタイルなので、細打ちの普通の蕎麦を食べたいと思っているなら見当違いのものが出てきます。私はもちろん田舎蕎麦も大好きです。
田舎蕎麦の中でも最高に太い部類に入るもので、細めのうどんくらいの太さがあります。
当然コシはもっちりとしたものですが、蕎麦らしくうどんよりは固めのコシになります。
派手に荒い挽きぐるみになって色とりどりの星が散らばっている蕎麦で、蕎麦らしいザラッとした舌触りもまた良いです。
しっかり瑞々しさもあり、太いので後半になっても乾いて劣化してくることがありません。
肝心の香りですが、8月中旬ということでまだ夏新蕎麦も出ていないでしょうから玄蕎麦も一番古い時期ではありますが、きちんと蕎麦の風味を感じることができる程度にはあります。
ただまあ、時期的なものもあるとは思いますが。強く香るという感じでもありません。
それでも蕎麦らしさを感じるには十分でした。
全体的に完成度の高い田舎蕎麦で、大変美味しかったです。量も十分です。
そして素晴らしかったのが天ぷら。300円プラスで付くレベルじゃないです。
アスパラ、ししとう、舞茸、シメジ、エノキ、茄子、サツマイモ、かぼちゃと豪勢な内容です。
エノキの除いて衣は薄く上品に仕上がっていて、野菜の素材の力を活かしながらサクッとアクセントを加えます。
アスパラやししとうは瑞々しく、きのこ類は噛みごたえよく瑞々しく、芋とかぼちゃはホクッと仕上がっており非常に良いです。とりわけ茄子天の柔らか熱々でふっくらジューシーな仕上がりは秀逸でした。
奇をてらわない内容でこれだけしっかりした野菜天が、この値段このボリュームは驚きです。
蕎麦湯は実際の茹で汁をそのままという感じですね。サラッとしていますが、底に沈殿した蕎麦の粒子をかき混ぜれば白濁し、なかなかに蕎麦の風味があります。