「そば工房 蕎花 川越札の辻店」で十割九割の二色蕎麦
2017年12月午後、埼玉県川越市の蕎麦屋「そば工房 蕎花 川越札の辻店」に行ってきました。
お店は、本川越駅から徒歩16分ほどの立地です。
駐車場は、無さそうです。
海老と野菜の天ぷら付き十割・九割の二色蕎麦 1550円 3.4
蕎花おすすめと書かれていたセットを注文!九割と十割の2色蕎麦に天麩羅が付きます。
おしゃれな感じに盛り付けられていますが、蕎麦は小盛りですね。
2種類合わせても、軽めの盛り蕎麦という感じの量です。
辛汁は、鰹が軽く香る、醤油感マイルドで少し甘みも入ったタイプです。塩分も甘味もマイルドな感じで尖った所のない食べやすい感じの、蕎麦の邪魔をしないものですね。
薬味は、ネギ、大根おろし、ワサビです。
天麩羅はお椀に立たせるように盛られていますが、よく考えたらこの方が衣がベチャッとならないですね。天つゆで食べるタイプです。
右の灰色が9割蕎麦、左の黒っぽいのが10割蕎麦です。普通の蕎麦と田舎蕎麦という感じ。
まずは普通のお蕎麦の風貌の9割蕎麦から行ってみました。
少し歪な細打ちの蕎麦で、冷水でキュっと締められてしっかりコシがあり、挽きは荒くはないものの適度なザラつきがあり、際立ってはいないものの瑞々しい感じで良いです。
水はしっかり切られていますが、乾いてくるのが遅く劣化もなく良いですね。
非常に良くできたしっかりした蕎麦屋の蕎麦という感じで美味いです。
ただ1点、香りは少々控えめかな。一応しっかり蕎麦の風味は感じますが、濃厚に蕎麦の風味が押し寄せる感じがありません。
一方の10割蕎麦の方は、中太くらいの少し太めの切り方です。
色自体が黒っぽいので、単純に蕎麦粉の割合というだけではなく、3番粉寄りなのでしょう。
少し太いのもあって、若干もっちり寄りのコシです。
田舎っぽい風貌ですが粗挽きというほどでもなく、比較的上品な舌触りです。
こちらも香りはあまり強いという感じではなく、マイルドな蕎麦の風味でした。
どちらも蕎麦としては良い仕上がりですが、風味が控えめなのが惜しい感じでした。
あと上に刻まれた大葉が乗っているのですが、これ要らないですわ。蕎麦の香りの邪魔になる。
天麩羅は、海老、ピーマン、サツマイモ、舞茸、人参かき揚げ等の内容でした。
衣が際立っって薄いわけではありませんが、程よくパリッと仕上がっていて美味いです。
どれもしっかり美味しいですが、サツマイモが印象に残りました。異様なほど甘い芋なんです。
蜜芋みたいにしっとりではなく、あの昔ながらのパサパサのサツマイモなんですが、甘さが際立ちます。なんかもう砂糖水につけたんじゃないかと思うほど甘い。
川越といえばサツマイモが特産品ですが、やはり地元の芋なんでしょうか。
最後に蕎麦湯が出てきます。比較的透明でサラッとした本当の茹で汁みたいなタイプです。
蕎麦同様に控えめながら、しっかり蕎麦の風味がするものでした。