そば御膳 むさしや@川越市で十割蕎麦&川越芋の天ぷら
2018年2月午後、埼玉県川越市の蕎麦屋「むさしや」に行ってきました。
お店は、鉄道駅からは大きく離れた立地のため車でのアクセスになります。
駐車場は、お店の前にあります。
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十割蕎麦 864円 3.8
せいろ637円もありましたが、せっかくなら十割蕎麦でしょう。
値段も際立って高くないですが、盛りはなかなかのものです。
一般的な盛り蕎麦よりは気持ち多めで満足感あります。
辛汁はカツオ出汁感もガツンと来るものですが、カエシの塩辛さも結構しっかりしています。
全体的にかなり主張する強い味ですね。はじめ少し甘みも入っている気がしましたが、後半改めて飲んでみると割とスッキリした醤油のキリッとした辛口めでした。
薬味は、山葵、ネギ、すりごまと必要十分です。
さて肝心の蕎麦ですが正直それほど期待していませんでした。実は呉汁があるというのでそちら目当て出来たのですが、なんとなく蕎麦を頼んでしまったのです。
しかし、これが驚きの旨さで、まず何と言ってもしっかりした蕎麦の風味があります。
食感や舌触り喉越しなどいくら素晴らしい蕎麦でも、香りが弱いとうーんというイメージを持ちますが、風味が濃い蕎麦だとそれだけで感心してしまいます。
蕎麦のコシは最大級にもっちり寄りで、コリッとした硬いタイプの対極にあります。
しかし、柔いわけではなく、最後の最後でしっかりした弾力を感じます。
星の見える気持ち粗めな感じの挽きで蕎麦らしく、また全体的に瑞々しい感じの舌触りで良いですね。
ただ、天麩羅を食べていたら後半結構乾いてきて、コシも緩くなってしまった。どこの店でもそうだけど、蕎麦と天麩羅という劣化の早いものを同時に出されると食べる順番に困る。
最後に蕎麦湯も出てきます。トロっと白濁した濃厚な、蕎麦粉を加えたようなタイプですね。
飲みごたえがあります!
川越芋と自家製かぼちゃの天ぷら 421円 4.0
天せいろにしなかったのは、別途この旬の天麩羅を付けるためだったのだ。
川越といえば芋が有名ですが、個人的には芋の天ぷらなんてそれほど好きじゃないんです。
ただ、何かに導かれるように注文したこれが大正解で超絶美味かった!
厚切りのサツマイモとカボチャの天麩羅が2つずつですが、芋のほうがやばかったね。カボチャも凄い厚切りの割に柔らかでしっとりしていて素晴らしいんだけど、芋がすごすぎて霞んだ。
真ん中から割った図なんですが、分かりますかこのトロッとした瑞々しい舌触りが。
サツマイモのパサパサの食感とはまるで異なる、クリームのようなトロッとした舌触り。
ラ・イモンチのカスタードみたいな焼き芋を思い出しました。
しかもその甘さと風味の凄いこと。濃い芋の風味と砂糖で煮たのではと思うほどの甘さがガツンときます。
衣も薄めでシャクッと上品に仕上がっていて良い感じです!
1点だけ要望があるとすれば、予めかかっている塩が多すぎて払って食べたくらいでしょうか。
文句のないカボチャとサツマイモの天麩羅でした。本来天ぷら盛り合わせの中でもいらない子あつかいの2ネタですが、これに関しては完全に主役にふさわしいものでした。
2020年7月夜、埼玉県川越市の蕎麦屋「むさしや」にまた行ってきました。
冷や汁うどん(すったて) 1045円 3.7
今回は、このあたりの夏の風物詩”すったて”にしてみました。隣町の川島町の夏の名物ですが、むさしやも川越市の外れで目の前の川1本渡ったら川島ですからね。
まず、うどんとしてすごくしっかりしているじゃないですか。見た目にも美しいですし、瑞々しくてツヤツヤしています。
食べてもしっかりしたコシがあり、上品で上質な仕上がりですよ。
一見量が少なめに見えて、大盛にするべきだったかと後悔しましたが、食べ終わってみれば意外と満足なボリュームでした。
それでも私的には、美味しかったのもあり、大盛にしておくべきだったなと感じました。
肝心のすったてのつけ汁ですが、あらかじめ出来上がって出てくるタイプで、自分でゴマ摺ったりする必要がなく楽ちんです。玉ねぎ、大葉、ミョウガ、キュウリといった薬味を投入していただくだけ。
和の出汁に、すり潰したゴマと味噌が加えられて濃厚かつ旨みあふれる味わいの、典型的な良くできた”すったて”のつけ汁です。
ここに力強い大葉やミョウガといった薬味が入るのですから、美味くないわけがありません。
でも、ミョウガが少し大人しいような印象でした。
とうもろこしの天ぷら 440円 3.4
旬の天ぷらから、とうもろこしの天ぷらを頼んでみました。地元川越のトウモロコシだそうです。
出てきて、まず思ったのが、少ないなということでした。400円の天ぷらですし、別に妥当といえば妥当なのですが、やや寂しいボリューム感です。一人で食べれば十分ですが、分け合うような感じではないですね。
相変わらず薄い衣で上品に仕上がっており、良い天婦羅なのですが、トウモロコシのそのものからは特別感は感じませんでした。ものすごく甘いとか、はじけるように瑞々しいとかいう感じではないかな。
前回の川越芋の天ぷらが凄過ぎたので、ちょっと期待し過ぎました。
2020年7月夜、埼玉県川越市の蕎麦屋「そば御膳 むさしや」にまた行ってきました。
せいろ 715円 3.6
今回は、せいろにしてみました。前に十割を食べたので、今回は普通の二八です。
一般的な盛り蕎麦1枚といった、実に標準的な盛りです。
なかなか美しく、こりゃ二八も良い蕎麦だなと感じました。
辛汁は、極めてほんのり甘みも入っていますが、醤油感がキリッとした感じ寄りのもので、鰹出汁もそこそこしっかりしています。
薬味は、ワサビ、ネギ、ゴマと十分です。
標準的な細打ちの蕎麦で、程よいコシに、表面に蕎麦らしいざらつきもあって、実に蕎麦らしい蕎麦です。
そこそこ瑞々しい感じもあり、極端に劣化スピードが早かったりせずに安心していただけました。
食感やのど越しは特に尖った特徴はなく、標準的な仕様を非常にハイレベルに仕上げたお手本のような蕎麦ですが、やはり香りがしっかりしているのがこちらのハイレベルな蕎麦の特徴です。
たぶんまだ夏新そば前で古いそば粉だと思いますが、全然余裕でしっかりした蕎麦の風味があります。やはり、しっかりした香りがあってこそ良い蕎麦だなあと感じますね。
蕎麦湯は底に粒子が溜まっているものの、攪拌してやるとトロッと濃厚なものになります。
非常に濃厚で白濁していて飲みごたえはありますが、なんかあまり蕎麦の濃い風味は感じられなかったかな。
万願寺ししとうの天ぷら 440円 3.5
旬の天ぷらから、万願寺ししとうの天ぷらを頼んでみました。よく出回っている掛け合わせのものではなく、元来の種なので肉厚で味が濃いそう。
実は前回から時間を置くことなくまた来たのは、こちらがお目当てでした。季節の旬の天ぷらってなんか惹かれますよね。
出てきてまず第一印象で非常にインパクトがあります。しし唐とは思えないくらいデカイ!
細いピーマン丸ごと1個天婦羅にしたくらいの迫力がありますよ。
そして、非常に肉厚でジューシーで、苦くないピーマンを天婦羅にしたかのような食感です。
これはさすがに特別感を感じましたね。まあ川越芋のインパクトには遠く及びませんが。
そば御膳 むさしや 店舗情報
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