和楽庵@御徒町で蕎麦「三色もり」
2019年5月夕方、御徒町の蕎麦屋「和楽庵」に行ってきました。
お店は、仲御徒町駅から徒歩2分ほどの立地です。
駐車場は、無さそうです。
三色もり 1300円 3.4
ゆず、せいろ、田舎の3枚が順番に出てくる三色もりにしました。
まずは、辛汁と薬味が運ばれてきて、程なくして1枚目のゆず切が出てきます。
辛汁はかなり醤油感が目立つ味の濃いものです。個人的には蕎麦の風味がかき消されるのでもう少し大人いもののほうが好きかな。
薬味は、わさび、ネギ、大根おろしと十二分ですね。大根おろし玉がボリューミー!
3枚の蕎麦が出てくるだけあって、1枚の盛りは軽めですね。
一般的な盛り蕎麦の半分くらいの印象です。3枚も食べると十二分ですけどね。
1枚目の柚子切りです。更科蕎麦に柚子を練り込んであるオーソドックスなものですね。
更科はあまり蕎麦の風味がしなくて白いので退屈ですが、柚子を練り込んであると鮮やかな黄色でほんのりと柚子が香るので風味が良いです。
蕎麦としては割と表面がツルッとした仕上がりで、ザラッとした蕎麦らしい舌触りのどごしはありませんが、冷水で締められてしっかりとしたコシがあり良い感じです。
2枚目は一般的なせいろですね。
細打ちの一般的な蕎麦ですが、これまた表面が滑らかで大人しい感じです。コシはしっかりしていて食感にチープ感はなく良い蕎麦なのですが、もう少し荒々しくザラッとした感じのが好みかな。瑞々しさも程よい感じで、食感的には満足ですね。
ただ、香りに関しては少々弱い印象です。口に含んで鼻から息を吐けばほんのりと蕎麦の風味が感じられるのですが、自然に香りを感じるレベルではないですね。
個人的に蕎麦は香り重視派なので、ココが弱いとどうもあと一歩な感じがしてしまいます。
3枚目は田舎ですね。太くて黒い荒々しい田舎そばです。
が、こちらも表面が実に滑らかツヤツヤで、太いのでまるでうどんですなこれは。
上質なうどんのような硬めで強いコシもあり、細めの武蔵野うどんを食べているようでした。
まあこれはこれで非常に美味いですがね。
一般的にはせいろのほうが豊かな蕎麦の風味を味わえますが、こちらはせいろが香りほんのりだったので、田舎のほうがやや蕎麦らしい風味が感じられたかもしれません。
3番粉中心の田舎は変に風味が強いとやや雑味というか臭みが感じられる店もありますが、こちらは香りがほんのりなのでかえって良い感じでした。
蕎麦の味がする上質なうどんを食べているようで、何気に田舎が一番好きかも。柚子切も悪くないですがね。それだけにせいろの風味が弱いのが惜しい気がしました。
最後に蕎麦湯が出てきます。サラッとしたタイプですが、程よく白濁して良い感じです。