クランツ@北坂戸でケーキを購入

2019年9月午後、北坂戸の洋菓子屋「クランツ」に行ってきました。

お店は、北坂戸駅から徒歩1分ほどの立地です。
駐車場は、無さそうです。

ミルフィーユ 410円 3.5

店の雰囲気は古き良き洋菓子屋といった感じで、もっと一昔前のケーキ類が並んでいるのかと思ったら、割とそうでもなかった。結構しっかり洗練された感じです。

お値段も割と今時な感じで400円くらいからですね。
普段なるべく凝っていて変わったものを選ぶ傾向にありますが、定番のミルフィーユが美味そうだったので購入しました。

湿気の多い季節なのでパイ生地には厳しいかなと思いましたが、完全にいい意味で裏切られました。かなりのサクサク感で、久々にここまでしっかりサクサクなミルフィーユに出会いました。

上段にホイップクリームと苺、下段にカスタードクリームが挟まっています。
苺も結構しっかり上に盛り付けられていて、側面はスライスアーモンドが敷き詰められています。

ホイップの方は脂分がベトッとすることのない爽やかでソフトな口当たりでなかなか洗練された感じ。やや酸っぱめな苺も良いアクセントになっています。苺の酸味とホイップのほのかな甘さがベストマッチ!

一方のカスタードのほうは昔ながらのカスタードという感じの、割とベタッと重いタイプです。

ただ、両者とサクサクのパイ生地が合わさることにより、全然しつこさがないので良い感じ。全体で見ると実にベストなバランスです。

カシス 400円 3.5

底に薄いスポンジ、大部分がカシスのムースで構成されたケーキです。
上部はかなり甘いベリーのゼリー閉じになっています。これがプリンと弾力がありハードめです。あとカシスの実みたいなのが3つ飾られています。
側面は線上のホワイトチョコレートで縞々に飾られていて、意外と芸が細かい。

大部分を構成するカシスのムースですが、甘さも程々で良い塩梅の酸味が引き立つ、バランスの良い上品な味わいです。美味いですね。

中心部分にはパッションフルーツのムースも差し込まれているのですが、あまりにチョロっとでトロピカルな風味を確認するのがやっとでした。


2020年3月夕方、北坂戸のクランツにまた行ってきました。

アップルパイ 302円 3.4

耳の部分がずいぶん高くそびえ立つアップルパイです。
この耳の部分がサクッとしていて大変食感が良いのですが、それ以外の底などは完全に湿っていてフニャフニャであまり好きな感じではありません。

中にはしっかりサクッとしたりんごの食感を残した煮リンゴが詰まっていて、十分なボリューム感とクオリティです。

全体的に質感は高いのですが、上部全面にリンゴ風味の甘酸っぱい水飴が厚く塗られているのでクドすぎます。

スペシャリテ 443円 3.8

濃厚なチョコレートのケーキですね。もっちりしてパサツキの欠片もない上質なチョコ生地と、クリームと言うより生チョコそのものという感じのチョコの層が何層か重なっています。

生チョコっぽい層も、程よい甘さと上質なチョコの風味と、口溶けの食感で素晴らしい。

非常に濃厚で上質なチョコレートケーキで大変美味です。

そして1層だけラズベリーソースのような甘酸っぱい層が薄く入っていることで、良い味のアクセントになっています。

パッション 410円 3.6

周りはパッションフルーツ?みたいなトロピカルな風味の南国のフルーツのゼリーで覆われています。

内側はオレンジ色のムースと白いムースで出来ています。
白いのはココナツムースかな。淡い甘さで口溶け滑らかです。
オレンジ色の方のムースはチーズっぽい気もしますがところどころ甘酸っぱい?

底の土台がまた変わっていて、ココナツの入ったビスキュイみたいな感じになっていて、ミシミシとしたココナツの噛みごたえが楽しめます。

いろいろな味や食感を楽しめるケーキで美味いです。


2020年12月午後、北坂戸のクランツにまた行ってきました。

カステッロー 464円 3.7

上部のドーム型の部分はホワイトチョコレートのムースになっていて、表面はゼリーでコーティングされていてテカテカです。
滑らかな舌触りで、優しいホワイトチョコの風味を感じるムースで、上質ですね。

中心部分にはブルーベリーとラズベリーのジャムが入っています。
ブルーベリーの方は、丸ごと一個のブルーベリーも入っていて爽やかジューシーですね。
ラズベリーの方は、甘酸っぱいというよりも、酸っぱいという味わいですね。

ホワイトチョコのムースは優しい味わいですが、ジャムの酸っぱさと合わさると、これまた違ったケミストリーを味わえます。

下半分は全く異なる構成で、バナナの食物繊維を感じるバナナのムースや、バナナの果肉を潰したペースト、そしてスポンジ生地で構成されたバナナ感満載のケーキです。

スポンジ部分はしっとり湿っていて、パサつきなく上質です。バナナな部分も甘過ぎず重過ぎず、上質に仕上がっています。こちらも美味いね。

上下で異なる要素を味わえて、なおかつどこを食べても上質で、大満足のケーキでした。

ショコラルー 454円 3.3

栗のタルトの上にチョコレートケーキが乗った、これまた二段構えの贅沢なケーキですね。

上部はチョコホイップ、ラズベリージャム、チョコホイップ、チョコのバタークリームと重ねてあります。

チョコホイップはかなり甘さ控えめでライトな口当たりですね。そのままホイップだけで味わうとかなり甘さ控えめな優しい味という感じですが、ラズベリージャムと合わさると何とも微妙な味になってしまいます。

チョコとベリー系のソースの組み合わせは王道で素晴らしいものですが、ある程度濃厚で甘さもあるチョコと、甘酸っぱいベリー系のソースであるのが前提な気がします。

甘味の少ないチョコホイップと甘味のない酸っぱいソースの組み合わせは、あまりに微妙でした。というかこのラズベリージャム本当に酸っぱいなあ。むしろレッドカラントかな?

最上部のチョコのバタークリームも何とも平凡です。うーん、どうも上半分のチョコケーキは微妙な感じだなあ。

下半分はまたしても全く異なる要素で、栗の渋皮煮がごろごろ入った豪華なタルトです。

底のタルト生地はまあまあサクサクで悪くないですね。甘く煮られた栗と生地も悪くない。ただなんかクランツの他の素晴らしいケーキたちに比べると平凡な感じが否めません。割と甘味がしっかりとした平凡な味わいです。

上半分は甘味が足りなく、下半分は甘めで、クランツのケーキとしてはどちらも微妙だなと感じましたが、試しに全部一体で食べてみると、なんと甘さがちょうど良くなり、味にもまとまりが出てきました。なるほど、全部一体で味わうケーキだったのか。

クランツ 店舗情報

食べログ → クランツ

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