いちのや@川越市で老舗の鰻「うな重(菊)」

2014年6月夜、川越の老舗の鰻屋「いちのや」に行ってきました。

お店は、本川越駅から徒歩10分ほどの立地です。
駐車場は、お店に隣接して大きなものがあります。

うな重(菊) 3910円 3.2

うな丼2160円は半尾、うな重(松)3078円は4分の3尾、そしてうな重(菊)3910円は1尾分だそう。
グレードの差は、量の違いであり鰻の質は同じだそうです。
せっかくなので、うな重(菊)を注文しました。お重は標準的な大きさです。

蓋を開けてみると、たしかに1尾分の鰻がのっていますが、相当小ぶりです。
上の写真で見ると十分に見えますが、実物は写真で見るよりもかなり小さめに感じました。
ご飯の量も少なめですが、何よりうなぎが小さい薄い。1尾分とは思えない少なさです。
一瞬、穴子みたいだなと思ったほどです。

しかし、味は良いです。
中国産うなぎのような無理に太らせたようなブヨッとした感触がまったくない。脂はまあのっていますが、アナゴのようなすっきりした身で、やわらかく、中国産のようなブヨブヨ感がまったくない。
養殖ウナギの中でも天然うなぎ寄りの、トロトロに脂が乗ったわけではない上品な身です。

焼きは関東風で表面はかりっとしていないタイプですが、特段ふっくら蒸したタイプでもない、いわゆる標準的な関東風の焼きのうなぎ。

身は小さいものの、本当に無理に太らせた感がなく、上品な身で美味しかった。
でもやはり値段からして身が薄すぎるなあ、4000円近く出してこのボリュームは厳しい。

うな丼 2160円 3.2

こちらは同行者が注文したうな丼です。ご飯の量はむしろうな重(菊)よりあるくらいですね。
うなぎは半尾分ですが、うな重(菊)の半分より大目だった気がします。

まあいずれにしても、値段から考えるとかなりボリュームがないです。
写真で見るとそこそこ厚みがあるように見えますが、本当に薄いんです。


2021年9月夜、埼玉県川越市の鰻屋「いちのや」に行ってきました。

うな重(菊) 3850円 3.6

前回も同じものを頼んで、今回は違うものにしようと思いましたが、何気に鰻重はこれと3枚乗った大鰻重しかないのね。

個人的に鰻重は2枚が基本で3枚は過剰だと思っているので、またこちらの鰻重菊にしました。

大鰻重は値段的に1.5倍以上するので、単に3枚になるだけでなく目方もでかいのかもしれませんが、流石に気軽に手を出せる値段じゃないですね。

標準的なサイズの重箱を開けると、出てきたうなぎは予想よりも立派ではないですか。

前に同じ鰻重菊を頼んだ時は、穴子かなというほど薄くて小さい身で、4000円でこれかよと思いましたが、今回は普通にご飯が隠れるレベルの目方で厚みがあり立派です。

しかも何故か前回よりも値段が安くなってる。ものすごく大うなぎではありませんが、特別な鰻重ではありませんので、十分な鰻ですよ。前回のは何だったのだろう。

漬物と肝吸も付きます。半分にカットされていましたが、それでもなかなか立派なサイズの肝が入っていました。濃厚な鰻の風味と、ほんのり苦味も入って味の良い肝でしたね。汁にもしっかり肝の旨みが出ています。

肝心の鰻ですが、目方が立派なだけでなく、鰻の脂ののりも前回よりも上でした。というか、普段食べる鰻としてはトップクラスの脂ののりだった気がしました。

食べた瞬間の1番の印象が脂のってるなでした。かなり脂がのりトロッとした身ですね。前回の痩せた鰻とはまるで違います。

ただ、なんか熱々な蒸したて焼きたて感がまるでないのよね。なんせ注文から5分で出てきたからね。こんなに早く鰻重出てくるのかと衝撃でした。

焼き置いていたものを焼き直した感じなのかな。まあ鰻が良かったのもあるのか、全然悪くなくてむしろ美味かったのですが、焼きたてなら尚うまかったろうなと少し勿体無い気もしました。

前回は鰻自体はしょぼかったのですが、蒸し焼きの素晴らしさの片鱗は見えたんですよね。

なんか素材の良し悪しと調理の良し悪しが前回と逆転した感じでした。
それでもやはり鰻が立派な方が満足感ありますね。

川越 いちのや 店舗情報

食べログ → 川越 いちのや

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