泉の里@川島町で呉汁&すったて
2016年7月昼、埼玉県川島町の蕎麦・うどん屋「泉の里」に行ってきました。
お店は、鉄道駅から遠く離れた立地のため、車でのアクセスになります。
駐車場は、お店の前にあります。
この記事のもくじ
すったて(うどん) 1100円 3.5
川島町の夏といえば「すったて」ということで、すったてを注文しました。
面白いのは、通常のウドンではなく蕎麦も選択できるということです。
まあ奇を衒わずウドンにしましたが。
まずは、すり鉢に入ったタップリのゴマ、味噌、汁、薬味類が出てきました。
まずはゴマをよく摺っていきます。
胡麻を擦り終わったら、味噌を投入してさらに擦っていきます。
胡麻と味噌が混ざったらタマネギを投入!タマネギが潰れるまで擦っていきます。
タマネギが擦れたら、キュウリを投入!キュウリは軽く潰す程度にとどめておきます。
汁を半分ほど投入して味噌と混ぜます。
味噌と混ざったら、残りの汁を加えて完成です。好みで薬味の大葉とミョウガを加えます。
冷たいのが好きな人は、うどんに乗ってくる氷をつけ汁に投入するのも良い!
さて、後はうどんが来るのを待つだけだ。
しばらくして、うどんが到着しました。つけ麺と同じ茹で前の基準で200g程度でしょうか。
武蔵野うどんは大盛りのお店が多い中、泉の里は極めて普通の量のうどんです。
まあ、個人的にはこのくらいのほうが丁度よい量ですけどね。
武蔵野うどんのような、ぶっとくてゴワゴワしたワイルドなうどんではなく、普通の太さで伸びコシがあり瑞々しい上質な饂飩でした。単純に饂飩としてのクオリティが非常に高いです。
味噌と胡麻と薬味の香る”すったて”のつけ汁に浸けて食べればもう絶品ですね。
すったては本当に美味い!しょぼい郷土料理やB級グルメとはわけが違います。
味噌と胡麻でパンチがあるのに、薬味が効いて冷たくて実にサッパリしています。
食欲のない夏の時期には最高ですね。
個人的には肉汁きのこ汁の武蔵野うどんって余り好きじゃなくて、いつもこんなにうどん要らないよという感じなのですが、すったては美味くてもっと沢山うどんが欲しいくらいでした。
うどんとしては少しお高めではありますが、これは食べて損はないですね。
メニューです。クリックで拡大します。
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かわじま呉汁うどん 1400円 3.6
2016年12月夜、川島町の「泉の里」へまた行ってきました。
11月から3月は川島町の冬の名物である呉汁の時期です。
迷いなく呉汁にしましたが、結構いいお値段ですね。薬味のネギと漬物が付きます。
しかし、少しお高めの値段もボリュームを見れば納得!
3合、もしかしたら5合くらい炊けそうな土鍋に入ってやって来ました。
グツグツ煮え立っていて非常に熱そうです。
少しずつ取り皿にとって食べますが、最後まで熱々で楽しめます。
土鍋に入っている状態では表面をメレンゲのような白い泡状のものが覆っていましたが、これは磨り潰された大豆の成分かな。
呉汁は味噌仕立ての煮込みうどんに擦り潰した大豆を加えて仕上げたものです。
ただ、こちらの泉の里の呉汁は、あまり味噌感がないです。
醤油を抑えた割り下を加えた豆乳鍋のようで、薄口醤油みりん砂糖の様な味がします。
味噌使っているとしても白味噌を薄く使っているくらいでしょう。
大豆はすり潰すというより、細かく刻んだような感じで大豆の歯ごたえが残っています。
その分、汁に溶け込んで濃厚な感じにはなっておらず、シャバシャバした汁です。
あっさりした味なんだけど、仄かな塩気と甘みがあり、うどんと野菜が進む進む!
メニューには宮城シロメ大豆の甘みと本鴨の旨味が決め手と書いてあったけど、大豆の自然な甘みでこんな甘みが出るのかしら。
麺は夏のすったてと同じような感じですが、煮込まれている分太くモッチリとしています。
量はそれほど際立って多くはないですが、野菜類が豊富で汁も多いのでボリュームはバッチリ!
野菜類は、大根、ごぼう、人参、白菜、ネギ、水菜、かぼちゃ、さつまいも、エノキ、シメジです。煮込みうどんに野菜やきのこ類が多いのは嬉しい。
うどんや野菜類を食べ終わってもまだお楽しみがあり、スープは最後の一滴まで美味い!
甘く煮られた挽肉と細かく刻まれた大豆がスープにたくさん浮いているのですが、これらの細かい具材がいい感じで非常に美味い。
最後の一滴まで熱々で大変美味しく頂きました。
かわじま呉汁そば 1500円 3.5
2017年3月夜、川島町の「泉の里」へまた行ってきました。
3月末ということでギリギリ呉汁がまだあったので、黒い呉汁蕎麦のほうにしてみました。
まずは、すり鉢に入ったタップリの黒ごまが出てきました。
これを擦りつつ呉汁が出てくるのを待ちます。
黒ごまをゴリゴリ擦っていると、胡麻の良い香りが漂ってきます。
黒ごまを贅沢に使った汁に不味いものはなしなので期待大です!
程なくして運ばれてきた呉汁蕎麦がこちら!
白い呉汁うどんの入っていた大きな土鍋ではなく、一人用の土鍋でした。
というのも蕎麦はザルに盛られていて、あつもりのつけ麺スタイルなのです。
蕎麦は太い平打ちの田舎蕎麦ですが、前回の呉汁うどんと比べてボリュームは控えめかな。
薬味のたっぷりのネギと漬物も付きます。
先程擦った黒ごまを土鍋に投入して混ぜれば完成!
竹炭を使っているという汁は真っ黒で、ここに黒ごまが入るので素晴らしい漆黒のスープです。
たぶんスープのベースは前回の白い呉汁うどんと同じだと思います。
ただ、黒ごまの風味が非常に強く効いているので、黒ゴマ汁という感じですね。
呉汁ならではの擦り潰した大豆と、黒ゴマのゴリゴリした食感が美味いですね。
白菜、ネギ、春菊、ゴボウ、人参、カボチャ、サツマイモ、里芋、いもがら、エノキ、シメジ、豚挽肉と具材もたっぷりです。
この豊富な野菜類が呉汁の最大の美味いところですが、やはり白い呉汁うどんよりもボリューム控えめですね。十分な量ではあるのですが、白いほうのボリュームが凄かったので。
蕎麦は、かなり太めの平打ち麺で、色も濃く挽きぐるみになっていて星も多数見えます。
かなり大味の田舎蕎麦という感じで、これ単体では洗練された蕎麦とはいえません。
ただ、呉汁に合う仕様になっているようで、温かい汁に浸けてもコシが失われにくく、太麺で食べ応えがあるので濃ゆい汁に負けません。
個人的に呉汁はやはりうどんが良いなあとは思いますが、このぶっとい蕎麦も悪くないですね。
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