猪之鼻庭@横浜市泉区で蕎麦「鴨せいろ」
2017年3月夕方、横浜市泉区の蕎麦屋「猪之鼻庭」に行ってきました。
お店は、弥生台駅から徒歩20分、緑園都市駅から徒歩20分ほどの立地です。
駐車場は、お店の横にあります。
門をくぐると錦鯉が泳ぐ池を配置した庭になっており、窓際の席からは庭が見えます。
なかなか雰囲気の良いお店ですね。
鴨せいろ 1600円 3.6
蕎麦屋では必ず冷たい蕎麦を頼むことにしていますが、普通のせいろ、天ぷら付きせいろ等がある中でおすすめを聞くと、うちは断然鴨せいろですと即答!
なんでも中庭で鴨をスモークしているそうだ。相当な自信が伺える。
ということで迷いなく鴨せいろを注文しました。鴨せいろということでヒヤアツなので、せっかく冷水で締めた蕎麦のコシが無くなってしまう心配がありますが、よく考えたら最近は盛り蕎麦を食べる時も辛汁にほとんど浸けずに大半をそのまま食べてたんだった。
まずはサービスの横浜の地物野菜の漬物が出てきました。
ネギの醤油漬けや、蕪の甘酢漬け、蕪の茎の塩漬けで、良い塩梅の漬かり方で美味い!
そして程無くして鴨せいろが登場!
盛りは極めて標準的ですね。500円少々でおかわり蕎麦もありました。
鴨汁も大きめの器でたっぷり入っていて良いですね。薬味はネギのみです。
まず何も浸けずに蕎麦からいってみました。本日の蕎麦、鴨ともに北海道産だそう。
瑞々しくコシもしっかりある蕎麦ですが、表面がかなりツルツルしていて滑らかです。
個人的に表面はざらついているくらいの舌触りが好きで、あまり好みではありませんでした。
私の鼻のコンディションが優れなかったためかもしれませんでしたが、香りも控えめです。
香り控えめでツルツルの舌触り喉越しなので、どうも蕎麦らしさをガッツリ感じませんでした。
もちろん悪い蕎麦ではなく、好みの問題ではあります。
一方の自慢の鴨汁ですが、甘みの少ない醤油のコクを押したものです。
鴨の出汁がしっかり出ていて旨味もしっかりしていますね。
甘みでごまかさなくてもしっかり味わい深い汁になっています。
中にはスモークされた厚切りの鴨肉4枚と鴨団子1個が入っていました。
この鴨肉が秀逸で、フニャフニャの薄切りではなく、鴨焼きのような厚めに切られたものです。
鴨らしいプリッとした歯応えがありながら簡単に噛み切れる柔らかさの素晴らしいお肉です。
鴨肉の濃い旨味とスモークされた香ばしい香りも微かにあり、本当に美味い!
団子の方もしっかり美味かったです。自信満々なだけあって鴨肉素晴らしいなあ!
良い塩梅に歯ざわりを残しつつ柔らかく、甘みのあるネギもたっぷり入っていて良い。
三つ葉と柚津皮も浮いていて、味のアクセントになっています。
最後に蕎麦湯が出てきました。蕎麦粉をガッツリ加えた白濁ドロドロの蕎麦湯ですね。
なかなか飲み応えがあります。素晴らしい鴨汁を割るわけですから美味いに決まっています。
いやあ鴨が美味かった。シンプルに盛り蕎麦にしなくてよかった。
蕎麦単体だったら個人的な好みに合わずにイマイチに思ってしまっていたかも。
やはり、おすすめや人気メニューは聞くものですね。