神楽坂のインド料理屋「想いの木」でランチ 木への想い(カレー2種類)

2017年4月昼、神楽坂のインド料理屋「想いの木」に行ってきました。

お店は、牛込神楽坂駅から徒歩4分、飯田橋駅から徒歩8分ほどの立地です。
駐車場は、無さそうです。

土曜日の14時少し前に訪れましたが、ほぼ満席でした。人気のほどが覗えます。

ランチ 木への想い 1320円 3.9

土曜日でしたがランチがやっていました。カレー1種類の一輪への想い、カレー1種にタンドリーチキンが付いた土への想い、カレー2種類の木への思いがあります。値段が100円違いなので当然のようにカレー2種にしました。

まずはミニサラダが出てきます。タマネギとニンジンペーストのドレッシングがかかっていました。ニンジンペーストにヨーグルトや香辛料を加えたオレンジのドレッシングはインド料理ではよく見かけますが、こちらはオニオンの風味とごまの風味、それにもしかしたらナッツやクルミなんかも入っているかのような甘く複雑な味がします。
ニンジンとオニオンの香味野菜の風味と、ゴマ系の香ばしい風味、そしてしっかりした甘みが合わさり格別の味わいです。

もうこのドレッシングを食べた時点で、想いの木のレベルの高さを悟りました。
味のセンスが半端じゃない!

そしてメインのカレーが運ばれてきました。表面ザラザラ系の焼物の器に入ってシャレてます。
この2種類のセットは、炭水化物もハーフナンとハーフサフランライスになります。
サフランライスはターメリックライスよりも濃い黄金色の輝きで美しいですね。
ナンも外はカリッと中はモッチリで、特別感こそありませんがそつなく美味いです。

カレーは日替わりで3種類用意されているものの中から2種類選びます。
この日は、オニオンソースの四季の野菜カリー、トマトソースのバターチキンカリー、ホウレン草ソースのエビカリーでした。甲乙つけがたいですが、バターチキンと海老を選びました。3種類のセットがあると嬉しいなあ。

カレーの辛さは、普通、中辛、辛口とあり、真ん中の中辛を選びましたが、スパイス感抜群で一般的な感覚では辛口と言ってもいいほどでした。
マイルドなインド料理屋が多い中、ここまでしっかりしたスパイス感のカレーは素晴らしい!

バターチキンというとトマトベースにココナツミルクやバターなどを投入した甘いカレーを想像しますが、こちらはトマトが主役で結構酸味が目立ちます。
もちろんミルキーなトロッとした北インドカレーで甘みもありますが、一般的なバターチキンカレーよりは酸味方向へシフトした味です。
単にトマトが目立つというわけではなく、とにかくスパイス豊かで非常に複雑なスパイス感があります。

この濃厚でコクがある中にも酸味の目立つベースと、複雑なスパイスの組み合わせが融合して、何ともいえない味のハーモニーを生み出しています。久々に北インドカレーで感心しました。

ちなみにチキンも結構ゴロっと入っています。
際立ってものすごく柔らかではないですが、普通に柔らかくて美味いですよ。

こちらがエビカレーです。ほうれん草ペーストの入ったサグカレーに大きめのむき海老が2尾入っています。ほうれん草ペーストは細かく砕かれているもので、裏ごししたかのようになめらかな舌触りのタイプです。

動物出汁とミルクの濃厚な北インドカレーに、ほんのりホウレン草ペーストが香り、何より海老出汁がよく出ています。上品な海老出汁というより海老臭い感じなのですが、濃厚なルーにはこのくらいの海老臭さが丁度よい感じです。

全体的にほんのりの味で、酸味やスパイス感などバターチキンのような分かりやすい派手さはありませんが、しっかりした塩気とニンニクが効いて、出汁もしっかり出ていて濃厚なので、非常に味に力があります。
もちろんバターチキンほどではないというだけで、こちらのスパイス感も抜群です。

系統の違う2種類の濃厚北インドカレーでしたが、どちらも非常にレベルが高く驚きました。
これ今まで食べてきた北インドカレーでも1,2を争う美味さかもしれない。

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